ギターのチューニングについて

ギターを練習する際に、最も重要で基本的なステップが「チューニング」です。

チューニングが合っていない状態で練習をすると、曲のコピーをしていても音が合わなくて、弾き方が合っているのか合っていないのかもわかりにくくなります。

さらにバンド練習になると、全員のチューニングが合っていないと気持ち悪い感じになってしまい、ボーカルが正確な音を拾えなくなってしまいます。

基本でありながら最も重要な「チューニング」について、合わせ方なども含めてご紹介していきます。

チューニングとは?

チューニングとは…それぞれの楽器の音を正確な音の高さ(ピッチ)に合わせる作業の事を言います。

このチューニングという作業は、比較的頻繁に行います。
ケースから取り出した時はもちろん、練習の合間やライブのMC中などにも行います。

なぜそんなに頻繁にチューニングしなければいけないかというと…

ギターは基本的に木で出来ている為、気温や湿度でネックが反ります。
そうすると弦の張力も変化し、チューニングがズレてしまいます。

また、交換したばかりの弦は伸び切っていない為に、ある一定のところまで伸び続けます。
なので弦交換時は頻繁にチューニングする必要があります。

チューニングの表記

チューニングは一般的に英語表記で表します。

日本人が一般的としている【ドレミファソラシド】はイタリア語になります。

英語では【CDEFGABC】
ギターコードも英語での表記になるので、覚えておく必要があります。

因みに日本語では【ハニホヘイロハ】です。
…日本語はほとんど使用することが無いですね。

それぞれの弦のピッチについて

ギターの場合はそれぞれの弦によって決まったピッチがあります。
今回は基本的なノーマルチューニングをご紹介します。

ギターは太い弦(6弦)から【EADGBE】となっています。

読み方も【イーエーディージービーイー】と言います。

因みにベースのチューニングも同様で、太い弦から4本の【EADG】となります。
なのでベースラインを同ポジションでギターで弾くこともできます。
…正確にはベースはギターの1オクターブ下になります。

チューニングのやり方

チューニングには【チューナー】という機械が必要になります。
昔は音叉やピッチパイプなどが使用されていましたが、現在ではデジタルチューナーが一般的になっています。

チューナーはギターヘッドに付けて振動で拾うクリップタイプシールドで繋ぐタイプがあり、その場合はシールドも必要になります。

今はスマホアプリでもチューナーがあり、ギターチューナーで検索すると豊富にあるので、そういったアプリを使用しても良いと思います。
但しその場合は、周りが静かな環境でなければ正確に表示されないので、部屋で一人で練習する場合は活用できるかと思います。

チューナーの見方

針の位置が現在のピッチを表示しています。

針が左側にある場合は表示されている音に対して低く、右側にある場合は高くなります。

針が中央に合えばピッチが合っています

弦のピッチの変え方

チューニングする時は、ペグを回して弦の張り具合を変化させてピッチを合わせていきます。

ペグを時計回りに回すと弦が緩み、ピッチが低くなります。
反時計回りに回すと弦が張られてピッチが高くなります。

実際にチューニングする時は…

まず6弦をどこも押さえずに開放弦で鳴らします
そうするとチューナーが近い音を表示してくれます。

6弦はEなので、低い音が表示されていればペグを回して弦を張っていきます。


▼逆に高い音が表示されている場合は、ペグを時計回りに回して緩めていきます。

この時、音程の英語表記が”E”ではなく”D”などが表示される場合はEに対して音が低いので弦を張っていきます。
逆に”F”と表示された場合はEに対して音が高いので、弦を緩めていきます。

ちなみに…ギターモードでチューニングした場合、Eより低い場合Bが表示され逆に高い場合はAと表示されることがあります。
これは、ギターモードの場合【6E / 5A / 4D / 3G / 2B / 1E】しか表示されないためです。

ポイント

チューニングする時は低いピッチから高いピッチに合わせていくのが鉄則です。

例えば6弦Eを合わせる時に、開放弦を弾いたら針が右側に行ったとします。
その場合、針が中央になるようにペグを回して音を下げていくと思いますが、それで針が中央に合っても、数秒~数分でチューニングがズレていきます。

なぜかというと…張っている弦を緩めることで若干のたわみが生まれます。
そのたわみが徐々に伸びていきチューニングのズレが生じます。

なので、ピッチが高かった場合は、一度大きく緩めてから弦を張っていく方向でピッチを合わせます

ピッチが合ったら、一度弦を軽く引っ張ってから再度チューニングします。
弦を引っ張る事でピッチが下がります。

この作業を6弦から1弦まで同様に行い、2~3回繰り返すことでチューニングが安定します。

まとめ

始めは時間が掛かってしまうかもしれないですが、毎回チューニングすることで慣れていきスグに合わせることが出来るようになります。

チューニングは技術が必要な作業ではなく誰にでも出来る簡単な作業ですが、案外初心者の方は練習前に合わせた後ほとんど合わせない方が多いです。
ぜひ確認する癖を付けてもらえたらいいと思います。

基本中の基本で最も重要な工程なので、ぜひマスターして頂けたらと思います。