初めてのギターの選び方

ギターを始めたいけど何を選んでいいかわからない…。
楽器屋に行っても種類が多すぎてよくわからない…。

こういった悩みから、ギターを始めること自体のハードルが高くてなかなか始めれないですよね?

そのような時は【自分のやりたいジャンルの好きなギターを選ぶ】ということを念頭に置いて選んでいただくことでモデルを絞ることができます。

今回は初心者向けということで、細かな仕様などは割愛し大まかなギターの種類や選び方にフィーチャーして伝えていきたいと思います。

10年近く楽器屋に勤め初心者の方に勧めてきた実体験なども踏まえて、少しでもわかりやすく簡潔にご紹介させていただきます。

自分の演奏したいジャンル&好きなギターから選ぶのがオススメ

演奏したいジャンルから選ぼう

ギターを購入する前に演奏したいジャンルを決めておくのがオススメです。
バンド演奏で使いたい・弾き語りをしたい、レコーディングで使いたいなど目的を決めておくと選びやすくなります。

「どのような音楽をやりたいのか」ということを決めておくことで、大きく方向性が定まります。

ギターにはいくつか種類がありますが、種類によって押さえ方が変わることはないので、初めは用途に応じて選んでもらうのがオススメです。

好きなギターを選ぼう

正直なところ、ギターを買ってから挫折してしまう方も多いです…。
初めはなかなか上手く弾くことができなかったり、指が痛くて弾けなかったり、そういった理由で弾かない期間が空いてしまいそのままフェードアウト…ということはよくあります。

そんな時に持っているだけでモチベーションが上がるギターであれば、自然と練習もはかどります。
「親や友達、楽器屋の店員さんが勧めてくれたから選んだ」というギターよりは、「好きな形、好きなカラー、好きなアーティストが持っているギターだから」という理由で選ぶことの方が、ギター選びには大事なポイントだと僕は思います。

特に初心者の段階では続ける事が重要なので、まずは欲しいギターを見つけてみてください。
続けていくうちに趣味や志向が変わったら、その時に新しいギターの購入を検討してみるといいです。

ギターの種類を解説

ギターには大きく分けて【アコースティックギター】【エレクトリックギター】の2種類があります。
それぞれ音色に違いがありジャンルによっても使用するギターが異なります。
種類の違いを知ることでギター選びに役立ちますので、ぜひ参考にしてみてください。

アコースティックギター (アコギ)

【アコースティックギター】は上記の画像のようにボディに丸い穴が開いており、ギター単体で大きな音が出ます。
こちらのアコースティックギターには2種類のギターがあります。
スチール弦(鉄の弦)が張ってあるタイプとナイロン弦が張ってあるタイプがあります。

一般的に[アコギ]と言って認識されるタイプは、スチール弦が張ってあるタイプを指す事が多いです。
弾き語りなどでピックを使って「ジャカジャカ」弾いたり、バンドでボーカルが歌いながら弾いているギターがスチール弦の方です。
こちらは皆さんがパッと思い浮かべるギターのタイプかと思います。
ちなみに[フォークギター]と呼ぶ方もいます。

ギター単体での音量も大きいためアパートやマンションでは近所迷惑に繋がることもありますが、練習時間や練習場所を選択することで解決できることもあります。

クラシックギター

もう一方のナイロン弦が張ってあるギターを[クラシックギター]や[ガットギター]と呼びます。
主にクラシックやフラメンコ・ボサノバなどのジャンルで使用されるタイプです。
ナイロン製の弦が張ってあり1~3弦(細い弦)は外見でわかるので、そこで見分けるとわかりやすいです。

その他に、[エレクトリックアコースティックギター](エレアコ)と呼ばれるタイプがあります。
エレアコとは、エレキギターのようにスピーカーに繋ぐことが出来るマイクが初めから装着されているアコギのことをいいます。
ライブハウスなどの大きな音量を必要とする会場では、重宝するモデルとなります。
いずれはライブをやりたいと考えている方は、こちらのタイプを検討してみてもいいと思います。
ただ、エレアコを購入しなくても、ピックアップというマイクを取り付ける事でエレアコ化できます。

ちなみに、クラシックギターのマイクが装着されているタイプも[エレアコ]と呼びますが、こちらは[エレガット]と認識される事が多いです。

エレクトリックギター(エレキ)

まず、エレキギターと呼ばれるタイプは、アンプというスピーカーに繋ぐことを前提に作ってあるので、アコギのようにギター単体では大きな音を出すことは難しいです。
もちろんアンプに繋がなくても弾くことはできるので、自宅で練習する時などはそのまま練習することもできます。

ただ、エレキギターはアンプやエフェクターという機械に繋ぐことで様々な音質に変えて楽しむことができます。クリーンなサウンドはもちろん、ロックでよく聞く歪ませた音など様々なサウンドを奏でることができるので、アンプに繋いで練習した方が感覚が掴みやすく、モチベーションにも繋がります。
近年のアンプには、ヘッドフォン端子も装備されているので、近所迷惑などの心配も必要ありません。

エレキギターは、細かく分けるといくつか種類がありますが、今回は大まかなモデルに分けて説明していきます。

ソリッドギター

ソリッドギターはボディに空洞が無く、一般的に[エレキギター]というとこちらのタイプを指すことが多いです。
ストラトキャスター・レスポール・テレキャスターなど様々なモデルがあり、それぞれに音質の特徴などがあります。
…モデルに関してまた後日ご紹介していきます。

ポップやロックはもちろん、ブルース・ジャズなど様々なジャンルで活用することが出来るオールラウンダーなモデルとなります。

フルアコースティックギター

ソリッドギターとは対照的なボディが空洞になったモデルです。
[フルアコ]と呼ばれることが多く、”アコースティックギター”という名称が入っているため、アコースティックギターの部類に入るような気がしますが、エレキの部類になります。
[アーチトップギター]とも言います。

主にジャズで使用されるモデルですが、ロカビリーなどのジャンルでも使用する方もいるモデルです。

中が空洞のため、歪ませたサウンドを使用するとハウリングに悩まされますが、ソリッドギターでは得られない太く丸みのあるサウンドが特徴的です。

セミアコースティックギター

こちらは、[セミアコ]と呼ばれることが多く、一見上記のフルアコのように空洞に見えますが、ボディ中央に”センターブロック”と呼ばれる木材が入っており、ソリッドギターとフルアコの中間的なモデルとなります。

フルアコと比較するとハウリングなどの影響も受けづらく、ポップやロック、ブルースやジャズなどフルアコよりも多様なジャンルに対応するモデルとなっております。

納得のいく選び方をするのがオススメ

今回は初めてのギター選びということで、細かな説明は割愛させていただきましたが、大まかな違いなどは理解していただけたでしょうか。

まずは、『やりたいジャンルを選定してからギターを選ぶ』ということを重要視していただくと、自ずと選ぶギターの種類も絞ることができます。

そして、『とにかくモチベーションの上がる好きなギターを選ぶ』
これは特に大事な事だと思います。
それが、カラーや形などモチベーションの上がるポイントは何でも良いと思います。
好きなアーティストが持ってるギターに似てるから!という事でも十分です。

アコギが欲しいけどアパート住まいだからアコギは厳しいという方もいらっしゃると思いますが、いくつか対策はあります。
そんな不安をお持ちの方は対策することが出来ないか、ということも検討してみるのもオススメです。

ぜひこの事を念頭に置いてギター選びをしていただけたらと思います。

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