
前回に引き続き壁掛けのギターハンガーについてご紹介していこうと思いますが、今回は壁に穴を開けずに賃貸でも活用できる【2×4】を使用した取り付け方についてご紹介していきます。
2×4はギターハンガー以外にも棚やパーテーションとしてなど様々な活用法があるので、参考にしていいただければと思います。
必要な材料と工具
基本的にホームセンターやネットで簡単に準備ができます。
- 2×4
- アジャスター…LABRICO(ラブリコ)
- 中間ジョイント…ARCLANDS (アークランズ)
- ギタースタンド…HERCULES(ハーキュレス)
- ドライバー
2×4

2×4は一般的なホームセンターであれば購入できます。
近隣にホームセンターが無いという方はネットでも購入できます。
“2×4″の他に一回り細い”1×4″という製品もあるので、購入する際は確認してから購入してください。
2×4の長さ
2×4にはいくつかの長さがありますが、規格が決まっています。
ft | 3ft | 6ft | 9ft | 10ft | 12ft |
mm | 910mm | 1,820mm | 2,438mm | 3,050mm | 3,650mm |
部屋の高さに合わせて購入してもらえるといいと思います。
私の部屋は2,240mmだったので、【9ft】の長さを使用しました。

カラーも何種類かあるので、部屋のレイアウトに合わせて選んでもらえると良いと思います。
アジャスター LABRICO(ラブリコ)
2×4を突っ張るためのアジャスターが必要となりますが、いくつかのブランドがあり種類もいくつかあります。
今回使用したアジャスターは【LABRICO 強力タイプ 2×4アジャスター ラブリコ (使用荷重40kg)】
正直…強力タイプではなく通常タイプでも問題無いと思いますが、今回は1本の木材にギターを2本掛けるので、地震の際にも倒れてこないように、余力のある安定感を求めてこちらを使用しました。
こちらは、【耐荷重40kg】なので自転車なども問題なく掛けることができます。
レスポールでも重い個体で4kg前後、ヴィンテージの個体でも5kg前後と言われているので、2本吊るしても十分に余力があります。
中間ジョイント ARCLANDS(アークランズ)
中間ジョイントとは【2×4】2本をジョイントさせることが出来るパーツです。
本来は木材を1本のまま使用するのが一般的だと思いますが、分割にしたのには理由があって…
ホームセンターから持って帰れない…。
車はあるのですが、2mの長さを入れることが出来なかったので、分割という手段を選ばざるを得なかった…というのが本音です。
個人的にはアジャスターと同様のLABRICOで揃えたかったのですが、LABRICOのジョイントがスライド式。
スライドよりもネジで固定するタイプの方が安心かな…ということでネジ式の方を見ると…

ちょっと見た目が…気になる…。
そこでホームセンターにあったのが、こちらのARCLANDSの中間ジョイント▼
ちょっと目立ちますが、個人的にはラブリコよりもこちらの方が良いかなというのと、ネジ固定式なので安心感もあるのでこちらを選択しました。
ギタースタンド HERCULES GSP39WB PLUS
ギターハンガーにはHERCULES(ハーキュレス)のギターハンガーを使用。
AGS(オートグラブシステム)という楽器の重量で下降し、同時にアームが上がりネックを掴むように保持してくれる機構があります。
楽器屋でも採用されることの多いHERCULESは安定性も信頼性もあるブランドなので、個人的にはこちらのブランド一択です。
HERCULESの中でも台座が木材タイプもありますが、このあたりは好みで選んで良いと思います。
ドライバー
工具はドライバーさえあれば簡単に取り付けることができるので、最低限プラスドライバーさえあれば大丈夫です。
2×4取り付け
2×4を設置していくのですが、ここで重要なのが事前に部屋の天井の高さを図ってホームセンターでカットしてもらうことです。
ここで間違うとまた買い直しになってしまいますので、慎重に確認します。
▼私の部屋の場合は
天井の高さ…2,240mm
ここから160mmを引きます。
160mmというのは【アジャスター+回転止め(長さ400mmの2×4)】になります。

部屋のフローリングがクッションタイプなので、今回は念の為回転止めを使用しました。
回転止めを使用しない場合は160mmではなく【120mm】を引いた長さにします。
柱の長さが【2,080mm】なので、半分にカットしてもらいました。
残った木材(198mm)を【回転止め用】として使用します。
※本来は回転止め木材に400mmの木材が必要とされていますが、ギター2本であればそこまで重くないので今回は198mmで良いかなということでこのまま使用しました。

中間ジョイントブラケット取り付け

アジャスターを取り付ける前に分割した2×4を中間ジョイントを使用して接合します。
分割した部分を覆いかぶせるようにジョイントを設置しネジで固定していきます。
ブラケットの中で連結した2×4が離れないようにしっかり押さえてねじ留めをしていきます。
ジョイント取り付け
先に土台に下キャップをネジで固定します。

上キャップはネジ固定などは無く、2×4に差し込むだけなので取り付けも簡単です。
取り付けが出来たらそのまま垂直に立てて、上キャップの調整ネジを回して突っ張っていきます。
この時、突っ張りすぎないように注意が必要です。
私の部屋は天井がコンクリートなので、変形することはありませんが、木材の場合天井が変形する場合があるので、ある程度突っ張れたらOKです!
ギタースタンド取り付け

ギタースタンドは実際に立て掛けるギターやベースのサイズに合わせて取り付けます。
ギターを脱着する際は、スタンドよりも上に持ち上げるので、上に余裕が必要になります。

まとめ

今回は2×4を使用したギター立て掛けスタンドの作り方をご紹介しました。
自分は心配性なので、転倒防止の観点から強力タイプの物を使用しましたが、通常タイプの物でも十分賄えると思います。
この2×4は、ギタースタンド以外にも棚やTVの壁掛、パーテーションなど様々な用途に活用できるので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。