ギターケーブルの種類と選び方&【2025年】おすすめシールド

エレキギターやエレアコ、ベースやキーボードなどアンプに接続して使用する楽器にはケーブルが必需品です。
基本的にはケーブルが無いとアンプから音を出すことが出来ません。

いざケーブルを選ぼうと楽器店に行くと種類が多くて何を選べば良いのかわからなくなりますよね…。
またギターを始めたばかりの時は、「音が出れば何でもいいよ…」といって安価なケーブルを使い続けて、なかなか買い替えないという方も多いです。
もちろん安価なケーブルが悪いというわけではありませんが、音の違いはもちろん耐久性なども変わってきます。

今回は初心者向けにケーブルの種類と選び方、おすすめのケーブルなどをご紹介していきます。

ギターケーブルの種類…長さの違い

ギターケーブルは「アンプとギターを繋ぐモノ」ですが、その他に「エフェクター同士を繋ぐモノ」があり、それぞれ専用のケーブルが販売されています。

シールドケーブル

ギターとアンプを繋ぐケーブルを「シールドケーブル」と言います
一般的にはギターケーブルよりも「シールド」と呼ぶ事が多いです。

このシールドケーブルは電気信号の呼称で、【信号を伝達するための導線(芯線)】を【絶縁体】と【シールド】で包んだ構造になっています。

エレキギターから出る信号は微弱で、外部からのノイズの影響を受けやすいため、シールドで覆ってノイズ対策を行っています。

パッチケーブル

エフェクター同士を繋ぐ短いケーブルのことを「パッチケーブル」と言います。

エフェクター同士を繋ぐには長いケーブルは必要としないため、15cmや30cmなどの短いケーブルが採用されています。
また、狭いエフェクターボード内を取り回す必要があるため、柔軟性があるケーブルが求められます。

プラグ形状の種類

シールドのプラグには【ストレートプラグ(S)】とL字に曲がった【L型プラグ(L)】があります。

形状の違いは、使用用途に応じて使い分けます。

ストレートプラグ (S/S)

どちらもストレートタイプの[S/S]はオーソドックスで万能なタイプになります。
ストラトキャスタータイプのギターはストレートプラグがオススメ。

どれを買うか悩んだ時は、両方ストレートプラグの【S/S】を選んでおくと良いです。

片側がL型 (S/L)

テレキャスターやレスポールなどのギター側面にアウトプットジャックが採用されているモデルから、アンプなどに接続する際にオススメです。

ギター側面にジャックがあるタイプは、座って弾く時にプラグが邪魔になったり、ケーブルに負荷が掛かってしまう場合があるので、L型がオススメ。

但し、ストラトタイプでは差し込みにくかったり邪魔になったりするので注意が必要です。

L型プラグ (L/L)

両方L型のタイプは、エフェクター間で使用するパッチケーブルで採用されるモデルになります。

3mや5mのL/L製品は少ない為、そのような時はプラグとケーブルを単体で購入し自作するのもオススメです。

使用用途に応じた長さを選ぶ

シールドには3m/5m/7m/10mなどいくつかの長さが販売されています。

「長いシールドを買っておけば大丈夫」という方もいると思いますが、あまりに長いシールドでは絡まって邪魔になったり、音質的にもノイズの影響を受けやすくなるので、その場に応じた長さを選ぶのがオススメ。

長さ用途
3m一番オーソドックスな長さで自宅練習にオススメ。エフェクターを使用する方は3m×2。
5mスタジオ練習や小規模のライブにオススメ。エフェクターを使用する方は5m+3mなどもオススメ。
7m~広いライブ会場にオススメ。10mなども販売していますが商品数は少な目。

自宅練習では3mでも長い…ということがありますが、3m以下になると2mなどの製品が少ないため、3mがオススメかなと思います。

ケーブルを自作できる方は、2mなど自分の部屋や環境に合った長さを作ってみるのもオススメです。
最近ではネット販売でもオーダーできる場合があるので、オーダーしてみるのもいいと思います。

安価なシールドと高価なシールドの違い

楽器店に行くと必ずと言っていいほど【3mで何百円~】というシールドが置いてあります。
…初心者セットなどに入っているシールドもこの部類のシールドになります。

初心者の方は、ひとまず安価なシールドで十分という方が多いですが、耐久性や音質を考慮するとあまりオススメできません。

耐久性

ギターシールドって結構過酷な環境にあります。
気づいたら踏んでいたり、エフェクターやアンプに引っかかったり…ケーブル同士で絡んだり…。
このような過酷な環境で芯線などにダメージが加わり断線してしまう…という事が多々あります。

高価なケーブルは外の被膜やシールド、シースなどに頑丈な素材が採用されています。
ハイブランドになるとシースの外側にグラスファイバーを編み込んだ素材などを採用しているモデルもあります。

但し、頑丈なケーブルはケーブル自体が固く「取り回しが悪いというデメリット」もあります。
このあたりは使用用途に応じて選んでみてください。
ライブでは不向きになりますが、レコーディングでは特に気にする必要がないので、このようなケーブルでもいいと思います。

音質

冒頭でもご紹介した通り、ギターの信号は非常に微弱です。
外部からのノイズの影響を受けやすく、長ければ長いほど様々な影響を受け音質が劣化していきます

そこで重要なのが信号を伝える芯線部分とそれを覆う外側の被膜です。
安価なシールドを分解してみると…芯線が細い。そして、外側のシールド部分も細い…。

これではギター本来の信号をアンプに伝えることができず、劣化したサウンドになってしまいます。
高価になればなるほど、劣化が少なくギター本来のサウンドを出すことができます。

音質の特性

シールドによっては高音が強調されるタイプやベース向きの低音が強調されるものなどがあります。

これは採用されている芯線の材質によって「どの帯域の信号をよく通すのか」というものになります。
なので、あくまでもその部分が増強されるわけではなく、その部分の劣化が少ないというものです。

シールドではエフェクターやアンプのように、どこかの帯域を増幅することができません。
「ギター本来の音質をどこまで劣化させずにアンプまで持っていけるか」というのが重要になります。

【2025年最新】おすすめシールド

今回は個人的におすすめなシールドをいくつかご紹介します。
リンク先は3m S/Sに限定しています。

CANARE / カナレ PROFESSIONAL CABLE 3m

昔から定番ブランドとして知られている【CANARE】
楽器向けだけではなく放送用・映像用などのケーブルやコネクターなどを製造販売している老舗ブランドで、国産ブランドという事もあり信頼性のあるブランドです。

PROFESSIONALシリーズは、昔から定番のギターシールドとして知られ、リーズナブルな価格帯も選びやすいポイントです。
ケーブルはもちろん、プラグもオリジナルのプラグを採用しており耐久性にも優れています。
音質的にもフラットでナチュラルなサウンドなのでジャンル問わずオールラウンドに使用できます。

こちらのシールドは、スタジオやライブハウスでもよく見かけます。
ケーブルは程よい柔軟性があり、取り回しやすさや耐久性から選ばれることが多いモデルです。

BELDEN / ベルデン

BELDEN社は1902年にシカゴで設立され、通信ネットワークやケーブルやコネクタ、無線LAN機器などを取り扱うブランドで、もちろん楽器用ケーブルとしても古くから知られており、世界中の現場でも多用されている信頼性あるブランドです。

主に3タイプのケーブルがあり、それぞれ音質の特徴があります。

#9778ギター用として定番のシールドでヌケの良い高域、透明感のあるサウンドが特徴。
豊かな中音域で存在感のあるサウンドが特徴。
#9395ロック向きな定番シールドで豊かな中音域で存在感のあるサウンドが特徴。
二重のシールド構造により外来ノイズに強く、柔軟性にも優れています。
#8412低音域が太くて温かみのあるサウンドが特徴のシールド。
ベースやエレアコなど広い帯域の入出力を必要とする楽器にも最適。
肉厚な皮膜は耐摩耗性に優れていますが、少々取り回しにくさがあります。

BELDENシールドとして販売しているモデルは、あくまでも「BELDENのケーブルを使用しています」というスタンスで、その他のプラグや半田・結線の仕方などの仕様はその販売元によって異なるので、購入の際はそのあたりも確認してみてください。
プラグや半田が異なると音質も変わってきます。

▼下記のBELDENシールドは、モーリスギターを販売している楽器卸問屋「モリダイラ」が製造しているBELDENシールドになります。
スイッチクラフト社のプラグに、結線に使用するハンダには信頼性の高い「KESTER 44」を使用しています。
リペア経験の豊富な熟練スタッフのみで製作されるプレミアムな楽器用ケーブルです。

CUSTOM AUDIO JAPAN / カスタムオーディオジャパン (CAJ)

1998年から数多くの国内問わず国外アーティストも使用しているCAJケーブル。
シールドに限らずアダプターやパワーサプライ、ラックケースなども販売しているブランドになります。

CAJ Legacy Cableはルックスもサウンドもとにかくシンプルなケーブル
他社のケーブルと比較するとサウンド面では特徴がないように思えますが、逆にそれがCAJの特徴になります。
敢えて味付けをせずにフラットなサウンドを出力することで、「楽器本来の音」を鳴らすことに重点を置いています

プラグには信頼性の高い”Switch Craft製”を採用。
数年前にCAJオリジナルプラグを採用したシリーズも発売されていますが、こちらのシリーズは当初から採用されているSwitch Craft製になります。

Providence / プロビデンス

プロビデンス(Providence)は株式会社パシフィクスの奥野猛氏によって1996年に設立されたブランドです。
現在ではギター・ベース、エフェクターやスイッチャーなども販売しているブランドですが、当初はシールドケーブル開発をメインに発足したブランドになります。

ハイエンドモデルの「Premium Link」高いクオリティとリーズナブルな価格を両立させた「Platinum Link」リーズナブルなエントリーモデルの「Lite edition series」の3ラインナップがあります。

プラグには独自構造のProvidenceオリジナルプラグが採用されており、ジャックとの接地面積を大きく確保し、尚且つ「抜けにくい」シールドケーブルになっています。
「L字型プラグ」は通常「90度」ですが「91度」に設定することで、プラグ本体に負担が掛からず楽に抜き差しができるようになっています。

このような細かな配慮は日本製ならではのこだわりが伺えるシールドとなっています。

▼リーズナブルで初心者の方におすすめ

▼FATな中~低音域が欲しい方はこちらがおすすめ

Fender / フェンダー

王道のFenderもシールドを販売しています。

以前から販売しているFenderシールドですが、私が楽器店員時代は正直そこまで売れ筋という感じはありませんでした。
最近ではネット販売で評価数が多く、比較的高評価となっています。

シリーズは4種類あり、多様性に富んだカラーやスペックを備えています。
●リーズナブルなエントリーモデルの【Original】
●シリーズの中でも中間クラスに位置する【Professional】
● Professionalシリーズのツイードモデルとなる【Professional Tweed】
● シリーズ最高クラスのケーブルでヴィンテージフェンダーを彷彿とさせるデザインの【Deluxe】

Fenderは以前からカラーリングが数種類あり、一般的なブラックでは物足りない…という方にもオススメなモデルとなります。

購入時に気を付けていただきたいのは、長さ表記が【m(メートル)】ではなく、【f(フィート)】表記になっています。

f / フィートm / メートル
10f3.04m
15f4.57m
18.6f5.66m

▼太めのワイヤーゲージに95%シールディングを採用したノイズ対策に優れているProfessionalシリーズ
ネットの評価も高く、リーズナブルな価格帯で人気のあるモデル

まとめ

今回はシールドの種類や選び方ををご紹介しましたが、シールドも消耗品なので、まずはリーズナブルな商品から試してみるのもいいと思います。

初めのうちは音質の違いがわかりにくいかもしれないですが、何種類か弾き比べてみると違いがわかってくると思うので、色々試して好みのサウンドを探してみるといいと思います。

エフェクターを接続する場合は、全てのシールドのモデルを合わせるのは鉄則となっています。
上記でも紹介した通りシールドにはそれぞれ音質の特性があるので、その特性を混ぜてしまうとゴチャゴチャになって本来のシールド特性が失われてしまうので、モデルは揃えましょう。

パッチケーブルを合わせるのが難しい場合は、特性だけでも合わせておきましょう。